よく質問を受ける『シローダーラ』についてシャンティの見解を書こうと思います。
※あくまでもシャンティの想いであり、施術されているサロンさんを否定するものではありません。予めご了承ください。

まずはじめにシローダーラとはこういう施術です↓

shirodhara

皆さんも一度は目にされたことがあるのでは?

シローダーラとは頭(シロ)に温めたハーバルオイルやハーブの煎じ液、牛乳などを垂らす(ダーラ)アーユルヴェーダの伝統的な療法です。

シャンティもアーユルヴェーダがメインのサロンなのでよくお問い合わせがあります。
『おでこにオイルを垂らすアレ、やってますか?』と。
しかし…残念ながらシャンティでは行っておりません。

なぜかというと『シローダーラ』は治療だからです。

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写真:恩師Drパーリタによる診察

ヴァータ(ワータ・風のエネルギー)の乱れによる不眠や精神疲労、神経系統の疾患に非常に効果があります。ただ、マルマ(急所)と呼ばれるデリケートな部分へハーバルオイルを長時間(通常2時間)垂らす施術であるためアーユルヴェーダドクターのみ施術を許されています。
垂らすポイント、高さ、温度など非常に高度なテクニックと知識が必要な施術のため、ドクターに直に学んだ私たちでもリラクゼーションとして施術することは許可されていません

そもそも『シローダーラ』はリラックスするためのものではなく精神系の疾患や脳神経の治療に使われる施術です。ひとつ間違うと危ないのです!!

正しく『シローダーラ』を受けるためには、ドクターによる診察のうえで体質に合ったオイルでアビヤンガ(全身オイルトリートメント)を行い、その上で『シローダーラ』を3日または2週間続けて行わなければなりません。
使うオイルの量は約2リットル!体質によってはオイルではなくハーブウォーターやハーブミルクを使用する場合もあります。血圧や体調によっては受けられない場合もあります。

たった一回受けただけでは何の効果もありません。
『なんだか不思議な感覚…』というだけです。

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写真:スリランカ滞在時クリニックから見た雲海

最近はリラクゼーションの一種だとか脳の癒しだとか誤った知識のまま『シローダーラ』を行っているサロンが多く見受けられます。もちろんきちんと医師が常駐されていたり、理論を理解されているサロンさんもありますが残念ながら数えるほどしかありません。

もしどうしても『シローダーラを受けたい!』とおっしゃるなら、私は迷わずインドかスリランカに行かれることをおすすめします。
私はスリランカで受けましたけれど、ぶっちゃけシロアビヤンガ(これはシャンティでもやってます)の方が気持ちよかったです(笑)
あ、これは私の体質にピッタ(火)があるからです。ピッタ体質の方、ご注意を(笑)

それでも『どうしても日本でシローダーラを受けたい!』方には医師が常駐されているクリニック(病院・治療院)で受けられることをおすすめいたします。
(ご希望の方には紹介させていただきます)

というわけで(長いな)以上がシャンティでシローダーラを行わない理由です。